太陽光発電システムと蓄電池の導入

太陽光発電システムと蓄電池の導入

太陽光発電システムは、別に蓄電池が必須というわけではありません。つまり、太陽光により発電した電気をそのまま家庭内で利用し、足りない分は普通に電力会社から購入して賄うことができますし、余った分は売電という形で電力会社に販売することができるからです。蓄電池がないと、太陽光だけでは賄えない分の電気が利用できずに困るとか、逆に余った分は無駄になってしまうというようなことはありません。

しかし、蓄電池があれば、より効率的に電気を利用することができ、結果としてコスト面でのメリットもあることは知っておいて良いでしょう。簡単にその理由を言えば、太陽光により発電した電気で、余った分については、いずれ家庭内で消費できるくらいの分量であれば、その都度売電するよりは一旦電池に蓄えておいて使いたいときに家庭内で消費したほうがコスト面でのメリットが大きいからということになります。もちろん電池自体のお金はかかるわけですが、検討の余地はあるはずです。

トライブリッドとはEVと太陽光発電を蓄電池で結んだもの

現在様々な省エネ技術の開発が行われていますが、最近注目されているのが「トライブリッド」です。これは簡単に言えば、電気自動車（EV）と蓄電池と太陽光発電を連携させた省エネシステムといえます。このシステムを使えば、電気自動車の燃料代を大きく減らすことができるようになります。電気自動車の充電は、多くの場合夜間に行うのが普通ですが、夜間は太陽が出ていませんので太陽光発電は使うことができず、普通の家庭用電源から充電しなければいけませんでした。

これだと電気代がかなりかさんでしまうのは避けられません。しかし、蓄電池を活用することにより、昼間に太陽光発電で作った電気を夜間でも電気自動車に供給することができるようになります。太陽光発電で作った電気なら電気代はかかりませんからコスト圧縮に大きく貢献してくれるでしょう。さらに、太陽光発電で作られた電気はクリーンエネルギーですから、地球環境にも優しいです。このトライブリッドが普及すれば、地球環境問題解決にも役立つでしょう。